学会報告2023
第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会「専攻医・病院総合医・診療所家庭医と共に考える総合診療研修における総合診療Ⅱ」—共催シンポジウムからの報告,そして提言
合田 建
1
,
日本プライマリ・ケア連合学会専攻医部会・専門医部会若手医師部門病院総合医チーム・病院総合医委員会
1神戸大学医学部附属病院総合内科
pp.238-242
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901122
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急速に高齢化が進行する日本社会において,多疾患併存の患者を全人的に診療する総合診療医への需要が高まるなか,2014年に発足した日本専門医機構が,基本領域学会をもたない19番目の専門医として「総合診療」を掲げ,専攻医育成に取り組み,「総合診療専門医」が誕生した。
総合診療専門研修は「総合診療専門研修Ⅰ(総合診療Ⅰ)」と「総合診療専門研修Ⅱ(総合診療Ⅱ)」,また領域別研修として内科研修も必須である。
そのなかで,中小病院で行われる総合診療Ⅰや内科研修と,総合診療Ⅱの違いが曖昧な部分も多い。専攻医は実際どのように総合診療Ⅱを研修し,何に悩んでいるか,総合診療Ⅰ・Ⅱの指導医からは何を学んでほしいか,双方向でより良い総合診療Ⅱの研修について討論した(表1)。
総合診療医の育成にかかわる病院総合医の先生方に,専攻医の悩みを知っていただき,今ある課題・今後の展望についての提言を是非参考にしていただきたい。
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