特集 ホスピタリストのための画像診断—②脳脊髄編
Part 1 総論
3.造影の必要な頭部CT/MRI—最初から行うべき病態,追加が望ましい病態
神田 知紀
1
Tomonori KANDA
1
1神戸大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科
pp.413-420
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901041
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中枢神経疾患の大半は造影検査が不要であり,必要となるのは比較的まれな疾患が多い。また造影検査が必要な中枢神経疾患も,非特異的な症状で発症することが多く,事前に必要性を判断することは難しい。このため中枢神経の画像検査は,最初に非造影CT/MRIで行い,造影が必要な異常があったときに初めて造影検査が考慮される。
どのような症状の中枢神経疾患で造影検査を行うべきかといった総論的な記載は,探し得た範囲では存在せず,個々の疾患に関して有用性が評価されているに過ぎない。このため,本稿で造影検査の適応について扱うものの,あくまで私見の範囲であることをご容赦いただきたい。
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