特集 周術期マネジメント
1.周術期内科コンサルトのこころえ—「この患者さんに手術していいですか?」に内科医はどう応えるべきか
長谷川 真也
1
,
八重樫 牧人
1
Shinya HASEGAWA
1
,
Makito YAEGASHI
1
1亀田総合病院 総合内科
pp.197-203
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900148
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内科医はしばしば周術期の評価を求められる。評価のためには,周術期のリスクに精通し,その評価に応じた推奨を行う必要がある。手術を行うことを決めるのはあくまでも外科医だが,内科医のアセスメントこそが,外科医の決定を左右し得る。手術にあたり,内科的な背景を総合的に把握する能力が求められるのは,内科医である。
実際に,内科医へのコンサルテーションにより,手術に関する入院期間の短縮や費用の削減につながり得ることを示した報告1〜3)も複数存在する。外科医と内科医の連携が良好なアウトカムにつながるとの指摘からは,円滑なコミュニケーションの重要性を認識し,そのために必要な姿勢とは何かを理解して実践することこそが,内科医に求められていると解釈すべきである。
本稿では,コンサルタントとしての基本的な姿勢を考察しつつ,内科コンサルタントとして備えておくべき知識をまとめる。
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