学会報告2017
第14回日本病院総合診療医学会 学術総会:〜総合性と専門性のハブとなる機能的な連携へ,そして総合診療分野で大学がこれから担う役割〜
小比賀 美香子
1
,
近藤 英生
1
,
大塚 文男
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学
pp.388-391
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900054
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2017年3月3日〜4日に,岡山大学鹿田キャンパスにて第14回日本病院総合診療医学会学術総会(会長:大塚文男教授)を開催した。日本病院総合診療医学会は,病院総合診療医(Hospitalist)の必要性が注目されるなか,総合診療医の臨床力を育成し,総合診療医が医学の発展のための高い志向をもつために,多くの大学の総合診療科/部の協力により2009年に設立された。総合診療医の臨床力を深める場を作るとともに,総合診療医が総合診療に関する領域の研究推進を通して,国民の健康増進に貢献することを目的とした学会である。総合診療医が多種多様な疾患に対応し,すみやかに正確な診断と治療を行うためには,各自のSubspecialtyを活かして専門医との連携を円滑に行うことが鍵となり,State-of-the-artの医療にも親しくあるべきと考える。
第14回となった今回の学術総会のメインテーマは,「総合性と専門性のハブとなる機能的な連携へ」とした。開催初日が桃の節句と重なり,早春の華やかな雰囲気のもと,一般演題はこれまでで最高の184演題,全国からの学術総会参加者は500名に達し,盛会のうちに終わることができた。ここでは学術総会の様子を報告するとともに,総合診療分野で大学がこれから担う役割について,岡山大学総合内科の取り組みも紹介する。
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