【コラム】ICUにおける多職種連携に関する調査—JSEPTIC簡単アンケートから見えてきた多職種連携の現状

Introduction of a survey on interprofessional collaboration in the ICU：The JSEPTIC simple questionnaire number 73

本コラムでは，さまざまな期待が寄せられている多職種連携の現状を明らかにするために，2021年3月にICUの医療従事者を対象に実施された，JSEPTIC簡単アンケートの結果について総括する。筆者らの取り組みを紹介しつつ，本アンケート結果（回答者199人）を，回答者の施設の背景，ICU多職種カンファレンスとICUベッドサイド回診，ICU多職種連携の現状・問題点・今後への期待などを紹介する。アンケート結果から得られた示唆は以下の3点である。①医師，看護師の回答者は少なかったが，それ以外の職種からは多くの前向きな回答が得られ，その姿勢が多職種連携を強力に推進していく力となる可能性がある。②多職種連携にはタイムマネジメントが重要である。③DX（デジタルトランスフォーメーション）が多職種連携をさらに推し進める可能性がある。

In this article, we explain the JSEPTIC Simple questionnaire conducted to understand ICU interprofessional collaboration in Japan. There were about 199 responders. The results identified several important issues：1：The importance of a positive attitude, 2：The importance of time management, and 3：ICU interprofessional collaboration is related to diagnosis.