徹底分析シリーズ AIMS
巻頭言
讃岐 美智義
1
1広島大学病院 麻酔科
pp.133
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201308
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- 文献概要
自動麻酔記録から進化したAIMS(anesthesia information management system)は,時代とともにその守備範囲,機能,役割が大きく変化し,周術期の麻酔科医サポートシステムとして定着した。
AIMSの進化に伴い,守備範囲や機能の多様化が起きている。そこで,最低限必要なAIMSの機能を語るうえで,フライトレコーダー機能,機器連携,JSA PIMS連携について詳述した。次に,メーカーの意見として,AIMSの立ち位置(医療機器か部門システムか)について,導入・維持コストの問題を取り上げた。さらに,メーカーと麻酔科医の双方の考えを対比するため,それぞれにとって必要と考える機能を盛り込んだ機種選定仕様書を取り上げた。
理想から現実までを漏れなく視野におさめたAIMSの徹底分析ができたと自負している。麻酔科医がAIMSを正しく理解することで,麻酔管理のサポートとしてだけでなく,AIMS加算のような診療報酬上の利点を生み出すことにつなげたい思いもある。本徹底分析が,AIMSに関する熱い議論を引き起こす起爆剤になることを願っている。
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