徹底分析シリーズ 麻酔科×MBA
巻頭言
山内 正憲
1
1東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座 麻酔科学・周術期医学分野
pp.717
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200913
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MBA(Master of Business Administration:経営学修士)を取得した麻酔科医が,珍しくなくなってきました。このことは,医療に対する①国の施策の変化,②国際化の波,③医師が行う経営の限界,に振り回されそうな現状で,マネジメントを麻酔科医の視点で考える時機が到来した証左でもあります。
MBAとは会社組織の経営的なことだけではなく,組織や人の生きがいも含めたマネジメントを行う実学です。そのことを専門的に学んだ麻酔科医は,より広くフレキシブルな視野でわれわれの仕事や取り巻く環境を見つめています。
そこで,彼らはなぜMBAに興味をもち,どのように学び,どのように生かしているのかを自己分析してもらいました。さらに,読者がどのようにマネジメントを意識するとよいのか,MBAに限らず麻酔科医が異なる領域の資格や能力をもったとき,どのように生かせるのか,どのような心構えが必要かも述べています。
麻酔科医の良質なエントロピーが拡散していることを,どうぞお楽しみください。
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