徹底分析シリーズ アナフィラキシー
読者へ
堀内 辰男
1
,
高澤 知規
2
Tastuo HORIUCHI
1
,
Tomonori TAKAZAWA
2
1群馬大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科
2群馬大学医学部附属病院 集中治療部
pp.962
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200683
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読者のなかには,本特集を読んで,自身が過去に体験したアナフィラキシー症例について思い返した方もいるかもしれません。もしかしたらその症例は,皮疹が出なかったけど血圧だけ下がって,昇圧薬の投与だけでその場はやり過ごすことができ,特にその後の検査をしなかったかもしれません。
残念ながら,アナフィラキシーの発生を事前に予測する技術は開発されていません。ということは,起きてしまった場合に適切に治療することはもちろんですが,次は起こさないようにすることが非常に重要です。アナフィラキシーが起きた後,原因検索をせずに再び手術に臨んでしまった,検査はしたものの結果の解釈が誤っていて再びアナフィラキシーを起こしてしまった,などという話をよく耳にします。
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