特集 はじめての学会:国内発表編
アクセプトされる抄録の書き方
坪川 恒久
1
Tsunehisa TSUBOKAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.746-751
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200639
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医学は失敗の積み重ねのうえに成り立っている。しかし,医者がみな同じ失敗を繰り返したら患者はたまったものではない。そこで,失敗の経験を共有するために行われるのが「症例報告」である。多くは「私,こんな失敗をしちゃった。皆さんは,同じ失敗を繰り返さないでください」というメッセージである。さらに進んで,よりよい方法を模索するために行われるのが「研究」である。研究とは,仮説を立て,その仮説を客観的に証明する手段,と定義されている。つまり,症例報告にしろ研究にしろ,医療の安全性を高めるための情報提供である。
と,小難しく書いたが,言いたいのは「医学が進歩するためには,研究・報告が必要で,医療情報をconsumerとして受け取るだけでなく,providerとして発信してみよう」ということである。最初は勇気がいるけど,成功すれば自信がつくよ。
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