徹底分析シリーズ 感染を防ぐ
巻頭言
祖父江 和哉
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学分野
pp.429
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101814
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- 文献概要
今月の徹底分析シリーズは,「感染を防ぐ」です。感染あるいは感染症は,自分には関係ないと思っていませんか?
最近,ERASⓇに代表されるような,綿密な周術期管理による術後回復力強化プロトコルに注目が集まっています。そのようなプロトコルは,周術期栄養療法に関するものだと勘違いされがちです。しかし,その内容をよく理解すれば,麻酔科医が提供するさまざまなサービスが,術後早期回復に非常に重要であることがわかるでしょう。手術・麻酔に関連する感染への対策も,その一つです。
一方で麻酔科医は,自身が感染症に曝露される機会が多いのも事実です。医療従事者を感染症から守る方策も,手術室で働くわれわれには必要です。そして,感染予防について麻酔科医ができることも多いのです。ぜひとも正しい知識を身に付け,自身を含め,医療従事者を感染症から守る存在となってください。
本徹底分析が,皆さんが手術室における感染予防を考えるきっかけとなれば幸いです。あなたも明日から,「手術室の感染予防医」になりませんか。
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