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pp.78-79
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101124
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Anesthesiology
Editorial:
Foex P, Sear JW. Challenges of β-blockade in surgical patients. Anesthesiology 2010 ; 113 : 767-71.
Article:
Wallace AW, Au S, Cason BA. Association of the pattern of use of perioperative β-blockade and postoperative mortality. Anesthesiology 2010 ; 113 : 794-805.
周術期におけるβ遮断薬の有用性は,1970年代から示唆されている。1996年のManganoらの研究により,周術期のβ遮断薬投与は,長期間にわたり心筋梗塞や死亡のリスクを低下させることが示された。しかし,その後この10年余りでも,周術期のβ遮断薬投与が患者の予後を改善するかについて議論が続いている。The PeriOperative ISchemic Evaluation(POISE)trialでは,メトプロロール酒石酸塩投与により低血圧や徐脈などの副作用発現率が増すことや,脳卒中の頻度が上昇し,全体的死亡率も上昇することが示された。
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