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iPad:麻酔科医の滋養強壮に,この1錠(tablet)はよく効きます
黒岩 政之
1
1北里大学医学部 麻酔科学教室
pp.832-834
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101013
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5月末に日本でも発売されたタブレット型PC,iPad(Apple社)は,LiSAの読者のみならず,老若男女,多くが知るところである。一方で,どんなユーザー層に浸透するのか,発売前から疑問が“つぶやかれて”いたのも事実である。なぜなら,同様の機能でもっと小型なiPhoneは,全世界で5000万台以上の爆発的ヒットを記録し,通信機能のないiPod touchと合わせると,すでに8500万台が売れている1)。加えて,個人用コンピュータ(PC)も小型化,モバイル化が進み,5万円もしないノートPCがネット通販で即日手に入る時代だからである。
世間を騒がせているこのiPadに,いったい,どんな魅力が隠されているのか。そんな根本的な疑問はひた隠し,迷える上司を口説き落とし,とりあえず2台のiPadを医局で購入した。すると驚くことに,麻酔科医ならではの,いくつかの利用価値をたちどころに発見したのである。
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