連載 Surviving ICU Campaign 2008:第2回
呼吸管理をイメージしよう
相馬 友和
1
,
JSEPTIC(日本集中治療教育研究会)
1東北大学病院 腎高血圧内分泌科
pp.1142-1149
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100490
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若きレジデントのあなた,あなたは,看護師の「先生,サチュレーションが上がりません」,「先生,患者さんが呼吸器とファイティングするんです」などの,容赦のない攻撃に今日も曝されてはいませんか。このような「呼吸」のトラブル対策,管理のイメージを,今回も若きレジデントの代表である相馬と,集中治療のことなら何でも知っているよき指導医の集団であるJSEPTIC(日本集中治療教育研究会)から刷り込まれてください。
前回は,重症敗血症・敗血症性ショックに対する,世界のintensivists(集中治療医)の英知を集めた診療ガイドライン,surviving sepsis campaign(SSC)20081)を参照しながら,実際の症例を呈示してICU診療の流れを見てきました。今月は,ICUといえば,まずだれでも思い浮かべるもの。そう,人工呼吸がテーマです。「人工呼吸って用語が難しくてどうも苦手」と思っているレジデントも多いのではないでしょうか。
今回も,本文中の記載の根拠の強さが直感でわかるように,該当項目にできるだけSSCの推奨度(表1)を添付しました。この推奨度は,“数字が小さくて,アルファベットが若ければより強い”という,直感的にわかりやすいものになっています。本文の記載が気になったあなた,ちょっと踏み込んで勉強してみたいあなた,どうぞSSCを参照してみてください。さらに,該当するSSCのパートを見ると,推奨の根拠となった論文を孫引きすることもできます。
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