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pp.98-99
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100267
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Hays RM. Vasopressin antagonists―progress and promise. N Engl J Med 2006 ; 355 : 2146-8.
Article:
Schrier RW, Gross P, Gheorghiade M, et al. Tolvaptan, a selective oral vasopressin V2-receptor antagonist, for hyponatremia. N Engl J Med 2006 ; 355 : 2099-112.
低ナトリウム血症は入院患者でよくみられる病態であり,全入院患者の15~20%で起きている,という報告がある。低ナトリウム血症の原因はさまざまであり,心不全,肝硬変,腎障害,抗利尿ホルモン分泌異常症候群(SIADH),薬物の副作用などが原因となる。低ナトリウム血症がある患者では,死亡率が高くなるといわれている。低ナトリウム血症の治療は,特に心不全を伴う場合や,高度の場合には治療が困難であることがしばしばある。また,急速な低ナトリウム血症の補正により橋中心髄鞘崩壊を起こす可能性がある。
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