Japanese
English
報告
直接結合増幅器(Ⅱ)
On the direct conpled Amplifiers. (Ⅱ)
伊藤 正男
1
Masao ITO
1
1熊本大学医学部第二生理学教室
1Department of Physio1ogy, College of Medicine, Kumamoto University
pp.211-217
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905875
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3.B電源の設計
前回には直結増幅器の不安定な理由及びそれに対して増幅回路に行われている居る色々の対策について述べたのであるが,電源自身の安定度を高めるために行われて来た種々の工夫改良も極めて重要で,直結増幅器の製作にあたつては電源に対しても,増幅回路に対すると同様の注意を払わねばならない。前に引用した直結増幅器の設計者達は何れも電源回路を合せ発表して居る。
B電源に要求される安定度については先に第3図の回路に対しては10−3程度であると述べたが,増幅回路の利得が増すにつれて10−4乃至10−5の安定度が要求され,しかも出来るだけ交流化する事が必要である。交流化された整流電源の種々の型についてはF. V. Hunt & R. W. Hickman(1939)12)の考察があり,又最近J. J. Gilvarry & D. F. Rutland(1951)7)の理論が発表されて居り,実際の回路についても種々の発表があるが,第7図は筆者の製作した電源の回路図で,プラス側は所謂反再生型(degenerative type)により,マイナス側は定電圧放電管によつて安定化して居る。反再生型の方は2A3を負荷と直列に入れ,出力電圧変動を2A3の格子に負遺還して居り,この遺還回路は二段増幅になつて居る。図中のR9は出力電圧の調整のための,又12は交流電圧の変動に対する補償用のボリユームである。
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