報告
生體温測定用熱電對の吟味に就いて
田坂 定孝
1
,
渡邊 博信
1
1千葉大學醫學部 田坂内科教室
pp.119-122
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905625
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熱電對による生體温度測定を行つて來たが,實驗による測定値と直の生體温の値はどれ程違うかは,生體の温測定の實驗を行う前に爲した熱電對の豫備實驗及び熱電對の温度補正に際し種々吟味を行つた。これ等の結果より著者は生體内の測定部が異れば熱電對の使用限界が制限され,且つ熱電對の温度測定の限界も自ら制限される事を知つた。更に測定装置と熱電對との關係を調べる事により今迄行つて來た實驗の測定値は測定限界内に於て正しい結果を示し得たと確信出來るものである。ここに於て著者は理論的に上記熱電對の性質を吟味し,實驗結果の値の裏付けを爲した。
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