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実験講座
セルソーターによる染色体の分離とその応用
Purification of chromosomes by flow cytometry and its applications
本村 光明
1
,
渡辺 武
1
Mitsuaki Motomura
1
,
Takeshi Watanabe
1
1九州大学生体防御医学研究所感染防御学部門
pp.597-604
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904948
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フローサイトメトリーを応用することにより,ヒト細胞から染色体を分離しフローサイトメトリーのソーティング機能によって,おのおのの染色体を分離・精製することが可能である。また精製した染色体からDNAを抽出し染色体遺伝子ライブラリーを作製し,DNA断片の制限酵素に対する多型性(RFLP:restriction fragmentlength polymorphism)を検討することにより,遺伝的疾患の診断・予防に有用であると思われる。
真核生物の遺伝子の構造解析・染色体地図の作製において,分離・精製された染色体は重要な遺伝子ライブラリー源となる。ヒトの染色体は46本(2n=46)で,常染色体22対と性染色体1対からなる。現在までにヒト遺伝子の約900個についてどの染色体のどの部分に位置しているのかという遺伝了地図が作製されている1)。
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