Japanese
English
特集 神経科学実験マニュアル
脳組織の実験材料
細胞分画—チュブリン
Tubulin
酒井 彦一
1
Hikoichi Sakai
1
1東京大学理学部生物化学教室
pp.336-338
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904758
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
神経組織内に含まれるチュブリンは総蛋白質の1/20量,可溶性蛋白質の1/10量以上で,神経組織にもっとも多量に存在する蛋白である。その多くは微小管として,神経細胞体,樹状突起に多く,また,ニューロフィラメントとともに軸索の長軸に並行して配向する細胞骨格線維系を形作っている。
ニューロンにおけるチュブリンの生物機能は軸索輸送と神経興奮への関与が示唆されているが,その存在量を考慮すれば,他にもいくつかの未知の機能があるに違いない。
Copyright © 1985, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.