特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
総説
Bioenergetics
香川 靖雄
1
Yasuo Kagawa
1
1自治医科大学生化学教室
pp.17-21
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903295
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1978年9月3日から9日まで第6回の国際生物物理学会議が開かれたが,その内でBioenergeticsという表題で行われるものはシンポジウム8aと8b(いずれも9月4日)である。しかしこの分野に含まれるものは生体膜,光生物学,細菌や筋肉の運動機序などがあり,シンポジウム,ポスターともに広汎に及んでいる。さらにこの会の前後に行われた16のサテライト集会のうち,チトクローム酸化酵素,Biocalorimetry,カチオン輸送,紫色膜と視覚色素,細胞のアクチン-ミオシン,筋肉のスライディングフィラメントモデル,べん毛運動の合計七つは直接にBioenergeticsに関するものであった。
12個所の会場で同時にポスターが展示され,毎日午前,午後おのおの3個所の会場でシンポジウムが行われたので直接に見聞できた発表は限られていた。したがって抄録や内外の研究者の意見も入れて紹介をしたい。
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