Japanese
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特集 生体の科学の現状と動向
総説
脳機能—そのメカニズムの解明
Brain function
外山 敬介
1
Keisuke Toyama
1
1東京大学医学部生理学教室
pp.29-36
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903165
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脳機能の研究はその目指すところにより,三つの流れに分けられるように思われる。その第一は機能の局在の研究,第二は神経細胞の発火の意味を探る情報の符号化の研究,第三は神経細胞と神経回路の特性の研究である。これらの流れに含まれる脳の機能の研究はきわめて広汎で,かつその進展もはなはだ早い。したがってこのすべての分野にわたり現状を論じかつ将来を展望することはとうてい筆者の能力の及ばぬところである。したがって現在最も進歩が著しく,かつ筆者の興味をひいている研究を取り上げ,その責務を果たさせていただくことにしたい。
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