Japanese
English
特集 体内のセンサー
総説
性行動に関する中枢のセンサー
Sensor of sexual behavior in the central nervous system
大島 清
1
,
加藤 順三
2
Kiyoshi Ohshima
1
,
Junzo Katoh
2
1京都大学霊長類研究所生理研究部門
2帝京大学医学部産婦人科
pp.27-42
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903033
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性行動を生殖活動と同意義に広範囲に考えるならば,交尾行動,着床,妊娠,分娩,哺乳,子育て,さらに生殖腺の発育,発情周期,月経周期,排卵といつた生殖生理学上のすべての現象を取り上げることになる。また,性行動を規定するものとして遺伝的要素や環境因子,発育途上での経験的要因があり,高等動物になるほどそれらの因子が複雑にからみ合つている。しかもこれらの現象のほとんどが,性ホルモン—脳とかかわりあいがあるから,これらを本稿に網羅することはとうてい不可能である。したがつて,性行動の象徴であるともいえる交尾活動に関係ある一連の行動に限定して,その脳内センサーを探る,という方向で話をすすめてゆきたい。
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