Japanese
English
特集 生体膜—その基本的課題
総説
膜モデル
Membrane models
藤田 道也
1
Michiya Fujita
1
1東京医科歯科大学医学部生化学教室
pp.369-377
発行日 1974年12月15日
Published Date 1974/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903014
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モデルはたいていの場合研究の発展にとつて助けとなるより妨げになることの方が多い。モデルはいわば彫刻であつて,生きものではない1)。Modelとmisleadingは小型の辞書では見開いた2頁にみつかるし,大きな辞書でも数ページとは離れていない。
しかし,モデルとしばしば区別せずに使われるアナローグは実体とどこかが似ていればそれでよいのに対し,モデルは実体に基づいていなければならないし,それもできるだけ実体に近い方がよい2)。そういう意味ではワトソン-クリックの遺伝物質モデルなどが真のモデルというべきだろう。
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