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グリアを研究するにあたつてどんな本をよんだらよいか
岡本 道雄
1
1京都大学 解剖学
pp.48-52
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902609
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まずGliaとはどんなものであるかの一般的知識を得るためには細川教授の「グリア」(医学の進歩,6巻)を読まれるとよい。
昔であればGliaの研究というと鍍銀法一つでよかつたかと思うが,現在では研究方法が種々発達したため,一口にGliaの研究といつても色々の方面がある。そこでGliaの研究にどのようなものがあるかということその各々がどこ迄いつているかを知つてもらうために,まず中井教授編集のMorphology of Neurogliaを見られることをお薦めしたい。これは中井教授を中心に数年間つづけていたGliaの研究班の成果をまとめて一本とし,英文で出版したものであるが,まず第1章は鍍銀法による研究……細川教授(東京大学,解剖),万年教授(東京医科歯科大,解剖) 第2章,電子顕微鏡……本陣教授(金沢大学,解剖) 第3章,組織培養……中井教授(東京大学,解剖)と岡本教授(京都大学,解剖) 第4章,組織培養法による薬理学……中沢博士(慶応大学,精神科) 第5章,細胞化学……島井教授(慶応大学,解剖)と小川教授(関西医大,解剖) 第6章,Gliomaの培養……佐野教授等(東京大学,脳外科) 第7章,肝レンズ核変性におけるGlia……猪瀬教授等(横浜大学,精神科) 第8章,辻山氏法によるGliaの病理学……辻山博士(慶応大学,精神科)
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