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特集 一価イオンチャネル
遅延整流性カリウムチャネルβサブユニットMinKとその役割
β-subunit of delayed rectifier K+channel, Mink, and its roles
古川 哲史
1
Tetsushi Furukawa
1
1秋田大学医学部生理学第一講座
pp.257-261
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902546
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MinKはTakumiらにより腎臓cDNAライブラリーからクローニングされたアミノ酸129個の小さなI型膜蛋白である1)。心筋細胞の遅延整流性カリウムチャネル(IK)の活性化の遅い成分(IKs)の構成分子であることが判明し,long QTsyndrome(LQT)の原因遺伝子の一つともなる。MinKはIKsチャネルのβサブユニットである以外に他のチャネルの活性化因子である可能性,T管と筋原繊維Z盤を橋渡しする分子である可能性を示唆するデータも報告されている。本稿ではこれらMinKの多彩な機能について概要する。
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