Japanese
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連載講座 個体の生と死・15
泌尿器の発生
Development of the urinary system
山下 敬介
1
Keisuke Yamashita
1
1広島大学医学部解剖学第一講座
pp.328-335
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902482
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泌尿器というとき,泌尿生殖器系という言葉が先に口をついて出てくる。泌尿器系と生殖器系は,働きの上では異なるものの,発生学的にも解剖学的にも一体として扱うと理解しやすい。以下,本総説では主に哺乳類の腎臓の発生について述べる。なお,特にことわらない限り,胎齢はヒトの胎齢を指している。
腎臓の形態形成機序とくにその遺伝子制御については,このところ新知見の発表も多く,また優れた総説1-4)が書かれている。また,インターネット上で公開されているデータベースもある5)。本稿ではその理解の基礎となる形態的発生の記述に重点を置き,分子生物学的な知見はおおよその流れを中心に簡単に解説したい。なお,泌尿器の一般的な組織学的構造については,教科書6,7)が参考になる。
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