Japanese
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特集 脳を守る21世紀生命科学の展望
言語障害の克服
Overcoming speech disorders
森 浩一
1
Koichi Mori
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所感覚機能系障害研究部
pp.61-67
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902466
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言語は人間の社会生活に深く浸透しているので,言語のない生活が非常に困難なことは容易に想像できる。現状の医学レベルでは一度生じた脳損傷を修復することは困難なため,言語障害に対しては原因疾患に対する根本的治療よりは,言語聴覚士によるリハビリテーション訓練を主体とする治療に頼る部分が大きい。関連する領域は広く,神経内科,耳鼻咽喉科,口腔外科,整形外科,神経心理学,音声学,言語学,福祉工学などに加えて,小児では小児科,児童精神科,形成外科,学校や通園施設,保健所などとも連絡を密に取りながら治療する必要がある。本稿ではどちらかというと医師になじみの薄い言語治療の考え方を中心として,それに関連したいくつかの話題を紹介する。
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