特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
Ⅱ.チャネルに作用する薬物
Cl―チャネル
稲垣 千代子
1
,
入江 貴雄
1
Chiyoko Inagaki
1
,
Takao Irie
1
1関西医科大学薬理学教室
pp.427-429
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901628
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Cl-チャネルには神経伝達物質受容体が内蔵するもの(GABAA受容体,グリシン受容体など)のほか,CFTR(cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)Cl-チャネル,電位依存性Cl-チャネル(CIC-1,CIC-2,CIC-5),Ca2+依存性Cl-チャネル,maxiCl-チャネルおよびvolume regulated anion channel(VRAC)として分類されるものなどがある1,2)。Cl-チャネルに作用する薬物には促進剤と阻害剤がある。
Cl-チャネル内蔵受容体にはGABAA受容体,グリシン受容体,ある種のニコチン性アセチルコリン受容体(軟体動物)および抑制性グルタミン酸受容体(線虫類,甲殻類,IGluRs)がある。これらに対する促進薬と阻害薬については,それぞれの受容体作用薬の項で述べられる。
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