特集 受容体1997
Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体
1.神経伝達物質・ホルモン
2)ペプチド
タキキニン受容体
鈴木 秀典
1
Hidenori Suzuki
1
1日本医科大学薬理学教室
pp.410-413
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901235
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[サブタイプ]NK1(substance P receptor;SPR),NK2(substance K receptor;SKR),NK3(neuromedin K receptor;NKR)。
タキキニンtachykininsはそのC末端に共通のアミノ酸配列-Phe-X-Gly-Leu-Met-NH2をもつペプチドの総称である。哺乳類においては,サブスタンスP(substance P;SP),ニューロキニンA(neurokinin A;NKA),ニューロキニンB(neurokinin B;NKB)が,主要なタキキニンと考えられている。SP,NKA,NKBはそれぞれNK1,NK2,NK3受容体に高い親和性をもっている(表1)。これらの受容体は七つの膜貫通領域を持つ,Gタンパク質共役型受容体ファミリーに属する。三つの受容体間の相同性はアミノ酸レベルで約50%と高く,特に膜貫通領域および膜近傍の細胞内領域がよく保存されている。
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