特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
序にかえて
「生体の科学」編集室
pp.388
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900940
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一般に,なにか似たようなものが集まると,始まるのがその分類です。生物科学のさまざまな分野における活動によって,巨大な数のタンパク質が姿を現わし始めました。それらタンパク質の分類にはその機能の類似による場合とその構造(なかでも一次構造)に基づく場合があります。二つの分類は当然一致しません。そこでどちらかを選ばなければならないわけです。いちばん簡単なのは一次構造(アミノ酸配列,塩基配列)によるものです。その場合でも,一つの分子のなかに違った種類に属する構造が含まれると,その分子は複数の分類に属するという複雑さが生じます。そのような不都合があっても,やはり一次構造によって分類するのが最善だと思えます。しかし,そのデータを読者に提供するには,やはりその機能によって大きく分類するのが妥当ではないかと考えます。
本増刊号ではそのような立場からタンパク質(遺伝子)のファミリー・スーパーファミリーを整理いたしました。本企画を成功させてくださった多数の執筆者の方々に感謝申し上げます。
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