Japanese
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特集 意識と脳
マグーンの網様体賦活系説のその後
Further development of Magoun's reticular activating system theory
川村 浩
1
Hiroshi Kawamura
1
1三菱化成生命科学研究所
pp.20-24
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900310
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まず意識について整理しておきたい。日常使われる意識という用語は,主観的体験としての自我意識を意味している。これに対して精神科をのぞき,多くの場合に医学で論じられる意識は脳波や刺激に対する反応など,客観的に観察される尺度を総合して現定された脳の活動水準のことである。
睡眠は自我意識の,生理的な周期性をもつ喪失であり,この点からも睡眠・覚醒の機能系と意識との関係の研究は切り離せない。
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