増大特集 学術研究支援の最先端
Ⅱ.先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)
ⅳ.分子プロファイリング支援
膵腺房細胞がんに対する新規細胞株の樹立と治療薬候補の探索
筆宝 義隆
1
Hippo Yoshitaka
1
1千葉県がんセンター研究所
キーワード:
オルガノイド
,
膵腺房細胞がん
,
細胞株
,
薬剤スクリーニング
,
CD133
Keyword:
オルガノイド
,
膵腺房細胞がん
,
細胞株
,
薬剤スクリーニング
,
CD133
pp.472-473
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201934
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膵腺房細胞がんは膵臓がんの稀少なサブタイプであり,細胞株も未樹立であった。今回,48歳女性の膵腺房細胞がん患者由来の複数検体からオルガノイド培養を試み,最終的に細胞株を樹立した。原発巣にみられたゲノムワイドなコピー数変化およびEP400の点突然変異の保持に加え,CDKN2A領域の広範なホモ欠失を細胞株特異的に確認した。また,スクリーニングによりプロテアソーム阻害剤ボルテゾミブが治療薬候補となることを見いだした。
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