Japanese
English
仮説と戦略
遠心偏光顕微鏡を活用して細胞内でオルガネラを移動させる力を測定する
A new approach to measure intracellular forces to move the organelles using the centrifuge polarizing microscope
木村 暁
1,2,3
Kimura Akatsuki
1,2,3
1国立遺伝学研究所細胞建築研究室
2総合研究大学院大学遺伝学コース
3ウッズホール海洋生物学研究所
キーワード:
遠心偏光顕微鏡
,
CPM
,
方向非依存微分干渉顕微鏡
,
OI-DIC
,
細胞核
,
細胞骨格
,
遠心力
Keyword:
遠心偏光顕微鏡
,
CPM
,
方向非依存微分干渉顕微鏡
,
OI-DIC
,
細胞核
,
細胞骨格
,
遠心力
pp.375-379
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201886
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遠心分離装置は生物学の多くの実験室に備わっているなじみの深い装置であろう。様々な生化学,分子生物学の実験において,混合物を密度に応じて分離する際に用いられている。生きた細胞にそのまま遠心力をかける実験は近年はほとんど見かけなくなってきたが,古典的には細胞の性質を明らかにすることに貢献してきた。
本稿では,生きた細胞に遠心力をかけながら観察できる遠心顕微鏡を使って,細胞内の力を測定する筆者らの最近の試みについて紹介したい。細胞内で発生する力を測定する方法は限られており,本稿で提案する手法が細胞内の力を理解する助けになると期待する。
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