増大特集 脳とからだ
Ⅰ.腸,免疫系,脳の相互作用
腸内細菌と中枢神経系炎症
宮内 栄治
1
,
大野 博司
1
Miyauchi Eiji
1
,
Ohno Hiroshi
1
1理化学研究所生命科学研究センター粘膜システム研究チーム
キーワード:
多発性硬化症
,
multiple sclerosis
,
MS
,
自己免疫疾患
,
Th17細胞
,
制御性T細胞
,
regulatory T cell
,
Treg
,
短鎖脂肪酸
,
short-chain fatty acid
,
SCFA
Keyword:
多発性硬化症
,
multiple sclerosis
,
MS
,
自己免疫疾患
,
Th17細胞
,
制御性T細胞
,
regulatory T cell
,
Treg
,
短鎖脂肪酸
,
short-chain fatty acid
,
SCFA
pp.375-377
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201392
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次世代シーケンサーの普及により,多発性硬化症患者が健常人とは異なる腸内細菌叢を有することが明らかになってきた。また,患者糞便を疾患モデルマウスに移植することにより,腸内細菌叢の変化が中枢神経系の炎症や脱髄に影響することも示さている。本稿では,多発性硬化症患者の腸内細菌叢の特徴とその宿主への作用機序,更には腸内細菌を起点とした予防・治療の可能性について述べる。
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