Japanese
English
特集 組織幹細胞の共通性と特殊性
Ⅰ.幹細胞の自律性とニッチ依存性:Q.幹細胞の自己複製能とは何か?
上皮幹細胞システムの共通性と特殊性—幹細胞性はどのように規定されるか?
Similarity and diversity of epithelial stem cells
佐田 亜衣子
1
Sada Aiko
1
1熊本大学国際先端医学研究機構
キーワード:
上皮幹細胞
,
分裂頻度
,
皮膚
,
毛包間表皮
,
上皮コンパートメント
Keyword:
上皮幹細胞
,
分裂頻度
,
皮膚
,
毛包間表皮
,
上皮コンパートメント
pp.105-108
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201323
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
われわれの身体の表面を覆う上皮は,外的刺激や感染から生体を守るバリアとして働くほか,水分量や体温の調節,知覚など,生体機能に必須の役割を果たす。上皮は,細胞の入れ替わりがはやく,損傷に対する高度な再生能を持つ組織の一つとして知られ,上皮幹細胞により新たな細胞の産生や損傷修復が担われている。皮膚においては,毛包,毛包間表皮のそれぞれの上皮コンパートメントが固有の性質を持つ幹細胞集団によって維持されている。
本稿では,実態が明らかにされはじめた上皮幹細胞システムの共通性と特殊性について,最新の知見を交えて解説する。
Copyright © 2021, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.