Japanese
English
解説
造血幹細胞がつくられる新たなしくみ
A novel mechanism underlying hematopoietic stem cell development
福原 茂朋
1
,
盧 承湜
1
,
小栗 エリ
1
,
山本 清威
1
,
石井 智裕
1
Fukuhara Shigetomo
1
,
Rho Seung-Sik
1
,
Oguri-Nakamura Eri
1
,
Yamamoto Kiyotake
1
,
Ishii Tomohiro
1
1日本医科大学先端医学研究所病態解析学部門
キーワード:
造血幹細胞
,
造血性内皮細胞
,
Rap1
,
インテグリン
,
ゼブラフィッシュ
Keyword:
造血幹細胞
,
造血性内皮細胞
,
Rap1
,
インテグリン
,
ゼブラフィッシュ
pp.359-363
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201190
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生涯にわたって血球細胞を産生する造血幹細胞は,背側大動脈の腹側に位置する血管内皮細胞からつくられる。これら造血能を有する内皮細胞を造血性内皮細胞といい,造血内皮細胞が血管壁から剝離し造血幹細胞へ生まれ変わる現象を内皮造血転換という。造血性内皮細胞と血管内皮細胞は共に中胚葉に由来し,共通の起源を持つと考えられているが,これら細胞の発生メカニズムについては不明な点が多く残されている。本稿では,造血系の発生プロセスについて概説すると共に,造血性内皮細胞の運命決定機構について筆者らの知見を含め紹介する。
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