増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
塚原仲晃(1933-1985)—脳の可塑性研究の開拓者
村上 富士夫
1
Murakami Fujio
1
1大阪大学
キーワード:
シナプス発芽
,
脳の可塑性
,
赤核
,
古典的条件づけ
Keyword:
シナプス発芽
,
脳の可塑性
,
赤核
,
古典的条件づけ
pp.460-461
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201067
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塚原仲晃博士は脳の可塑性研究の開拓者である。博士は成熟脳における神経結合が変化し得る,つまり可塑的であることを世界に先駆けて証明し,それが行動の可変性の基礎として重要であることを明らかにした。その研究は,その後分子機構の解明に向けて大きく発展した可能性があり,同博士が航空機事故に遭遇したことはわが国の神経科学にとって大きな損失であった。
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