Japanese
English
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
光シート顕微鏡を用いた解析
Analyses using light-sheet microscopy
野中 茂紀
1
Nonaka Shigenori
1
1基礎生物学研究所 時空間制御研究室
pp.589-594
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
光シート顕微鏡法(light sheet fluorescence microscopy;LSFM)とは試料の側面から薄いシート状に整形した励起光を当てることで,共焦点顕微鏡や2光子顕微鏡と同様にピントの合った画像(光学切片)を得る手法である。側面から光を当てるというアイデア自体は古くからあるが,生物学研究のための顕微鏡法としては今世紀に入ってから,欧州分子生物学研究所(EMBL)のErnst Stelzerらによって発表1)されて以降,急速に発展している新しい手法である。光シート顕微鏡はごく最近Zeissから市販が始まったが,筆者はEMBLとの共同研究としてこの顕微鏡を導入し,応用と改良に携わってきた。本稿では筆者らの結果も一部交えて,光シート顕微鏡の特徴と最近の進展について概説する。
Copyright © 2013, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.