特集 タンパク質間相互作用
12.細胞骨格
ヒトMYO18Aタンパク質とアクチンフィラメントの結合
井上 毅
1
,
須藤 和夫
2
Takeshi Inoue
1
,
Kazuo Sutoh
2
1東京大学医科学研究所癌・細胞増殖部門癌細胞シグナル分野
2東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系
pp.436-437
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100097
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
細胞骨格およびモータータンパク質は,真核生物において力学的エネルギーを利用して細胞運動や細胞分裂,細胞構成成分の輸送といった細胞高次機能のダイナミクスを中心的に担っている。ミオシンは18クラスにわたる広範なサブファミリーを形成し1)(Fothらは原生生物の遺伝子情報を考慮して近年新たに19~24のクラスを提唱した2)),それらはATPを加水分解してアクチンフィラメント上で力を発生するという共通した役割を果たす一方,多岐にわたる生理機能を発揮している。
Copyright © 2007, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.