ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・34
実践応用編③:急変時の死亡診断書を書く
森田 沙斗武
1
1医療法人やまびこ会
pp.90-93
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360010090
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Case 1
患者:79歳、男性
既往歴:陳旧性心筋梗塞、慢性心房細動、血栓性脳梗塞
病歴:健診にて便潜血陽性を指摘され、下部消化管内視鏡検査にて最大25 mmの大腸ポリープ数個を認めた。慢性心房細動および血栓性脳梗塞を発症して以来、直接経口抗凝固薬(DOAC)を内服していたため、入院下でポリープ切除術を行うこととなった。
入院前日からDOAC中止。入院日1日目にポリープ切除術を行った。
入院2日目に退院予定であったが、朝に発熱あり採血したところ、術前はHb11.3g/dLであったが9.0g/dLに低下していたため延期となった。同日、午後から緊急内視鏡検査を行うも、術後病変からの出血を認めなかったため、改めて出血源検索を行う方針としてDOACは中止のままとした。就寝時モニター装着はしていなかった。
入院3日目午前6時30分、起床の時間に看護師が声かけをするも反応がないため確認すると、意識はなく呼吸も停止していた。救急救命処置を開始するも処置に反応なく、午前8時52分死亡確認となった。

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