ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・29
実践基本編⑨:急性アルコール中毒と急性薬物中毒
森田 沙斗武
1
1医療法人やまびこ会
pp.958-962
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350080958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case 1
患者:28歳、男性
既往歴:特になし
病歴:大学卒業後、就職を機に社員寮で一人暮らし。真面目な性格で勤務態度も良好であったという。仕事上のトラブルで悩んでいる様子だったというが、自殺企図歴はなし。
某日金曜日、午後9時頃に退社したのが最終生存確認。翌々日の月曜日に無断欠勤し連絡がつかないことを不審に思い、昼休みに同僚が社員寮を訪問。午後0時30分頃、テーブルに突っ伏して死亡しているのを発見。救急要請するも死後硬直を認め、不搬送となった。テーブルにはウイスキーの瓶が置かれており、飲酒の形跡を認めた。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.