総合診療と予防—過去、現在、近未来を見据えて

「したほうがいいのはわかってはいるけれど…」、将来生じるかもしれない症状や疾患を想像し、日々予防に努めることは難しい。また、実際の行動に至るまでにもさまざまな障壁が存在する。予防の意義を説明し、行動変容を促すことはさらに困難を極める。そのなかで、総合診療医がどのように予防医療にかかわってきたか。そして、今後どのようにかかわっていくことができるのか。どんなアプローチができるのか。ワクチン接種を中心に、医師として明日から取り組めること、組織として取り組めること、さらに最新技術を応用した未来の予防医療の可能性について伺った。（構成：編集室、写真：板橋雄一）