増大号 糖尿病のすべて。 検査データに基づいた診療のポイント
6章 ぜひ知っておきたいこと
糖尿病の予防医療
桝田 出
1,2,3
1三菱京都病院糖尿病内科
2三菱京都病院人間ドック科
3国立病院機構京都医療センター臨床研究センター 内分泌代謝高血圧研究部
キーワード:
予防医療
,
糖尿病
,
特定健康診査
,
特定健診
,
特定保健指導
,
人間ドック
Keyword:
予防医療
,
糖尿病
,
特定健康診査
,
特定健診
,
特定保健指導
,
人間ドック
pp.288-291
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540020288
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
健診を活用した糖尿病の予防医療
2型糖尿病の一次予防は,未診断者や糖尿病の発症リスクが高い人を効率よく早期発見し,生活習慣改善による介入を進めるかである.わが国では特定健康診査(特定健診)などの定期健診が義務化されており,健診時に糖尿病や耐糖能異常が発見される機会が多い.健診の目的は疾患を早期発見して治療につなげることと,結果に基づいて保健指導などで疾患発症を予防することであり,予防医療のゲートキーパー的な役割を担っている.
健診データを活用した糖尿病発症予測に関する解析も行われている.虎の門病院の人間ドック受診者を対象とした研究では,糖尿病未発症者で空腹時血糖100〜125mg/dLと,HbA1c 5.7〜6.4%の両方を満たす群の5年後の糖尿病発症リスクは,ともに正常の群に比べ約32倍高かった1).国民健康保険加入者の5年間の縦断研究では,非肥満者の特定健診の標準的な問診項目である“20歳から10kg以上の体重増加”は糖尿病の新規発症と関連することが示されている2).

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

