特集 “わかったつもり”で終わらせない血液凝固異常とDIC
❶ 巻頭言
山川 一馬
1
,
桝谷 亮太
2
Kazuma YAMAKAWA
1
,
Ryota MASUTANI
2
1大阪医科薬科大学 救急医学教室
2大阪医科薬科大学病院 中央検査部
pp.1
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330180010001
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集中治療の現場では,患者の病態は刻一刻と変化し,迅速かつ的確な診断と治療判断が求められる。特に,敗血症,外傷,重症感染症,心停止後症候群などの病態では,凝固・線溶系の破綻が高頻度にみられ,播種性血管内凝固disseminated intravascular coagulation(DIC)をはじめとした致死的な血栓・出血合併症の管理が生死を左右する鍵となる。
このような複雑な病態に対峙する際,血栓止血学的知見に基づく臨床検査の果たす役割は極めて重要である。血栓止血学を深く理解し,専門的知識をもって,臨床検査を的確にオーダーし,結果を正確に評価する能力があってはじめて,質の高い集中治療管理が可能となる。臨床検査の結果は,単なる病態評価にとどまらず,抗凝固療法や血液浄化療法の適応,補助循環中の凝固異常の管理など,幅広く密接に治療方針の決定に関連する。
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