特集 病状説明update—協働意思決定,性差医療,新規治療
扉
pp.201
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770030201
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近年,神経疾患の患者・家族への病状説明が複雑化し,難しい対応を迫られる場面が増えている。この背景には,協働意思決定の重要性が増していることや,性差に基づく個別化医療の進展,さらに疾患修飾薬,遺伝子治療,PGT-M(着床前遺伝学的検査)といった新規治療の導入があると考えられる。こうした変化に伴い,病状説明には新たな臨床倫理的課題も生じている。本特集では,協働意思決定,性差医療,新規治療に関わる新しい臨床倫理を踏まえた病状説明のあり方について考察する。各疾患のどのような点に留意して病状説明を行うべきかを解説するとともに,実践に役立つヒントや具体例を提示する。患者・家族とよりよい関係を構築し,適切な医療提供につなげるための一助となることを願っている。

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