巻頭言
それでも地球は動く(E pur si muove)
西村 行秀
1
1岩手医科大学医学部リハビリテーション医学講座
pp.98
発行日 2025年2月18日
Published Date 2025/2/18
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- 文献概要
私は「それでも地球は動く」というイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが1633年の異端審問の際に呟いたとされる言葉が好きだ.しかし,実際にこの言葉が最初に文献に現れるのは1757年のことである.真偽のほどは定かではないが,現在の見解では否定的である.ガリレオは敬虔なカトリックの教徒であった.総合的に考えて,おそらく実際には言っていないと私も思う.当時,一般的に信じられてきた天動説をキリスト教も採用していた.しかし,ガリレオは宗教や哲学から科学を分離することを提唱しており,コペルニクスが提唱してきた地動説を提唱していた.このことで有罪になったのである.
また,ガリレオは「近代科学の父」と呼ばれている.彼の功績は,天体観測に望遠鏡を導入し多くの変化を発見した.他にも振り子の等時性や,落体の法則など多くの発見をしたことにある.彼の多くの功績は実験的結果を数学的に分析する手法を取り入れ,読者にも同一の実験を促して検証させることにより自説の正しさを証明する手段をとったことである.
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