令和6年度リハビリテーション医療に関する社会保険診療報酬改定について—急性期診療を中心に

今回の改定までの経緯

　令和6（2024）年3月5日，令和6年度診療報酬改定について関係告示等が公布され，内容が公表された．今回の診療報酬改定は，6年に1度の介護報酬改定との同時改定であった．前回の令和4（2022）年度診療報酬改定後，当委員会では関連項目の改定についてその概要を報告し，また日本リハビリテーション医学会会員を対象にアンケート調査も行うことで本学会員の意見を集約し，令和6年度診療報酬改定に向けた議論を重ねてきた．特に，内科系学会社会保険連合（内保連）および外科系学会社会保険委員会連合（外保連）を通じて，日本リハビリテーション医学会からの提案を作成し，内保連リハビリテーション関連委員会での協議，ヒアリングを通して提案書（表1）を提出した．また，全国リハビリテーション医療関連団体協議会診療報酬分科会においても協議を重ね，連名で診療報酬改定要望書を提出した．