特集 間違いだらけの「痴呆病棟の一日」
【突然座談会】普通ってなんだろう
鷲田 清一
1
,
西川 勝
2,3
,
佐々木 健
4
,
篠崎 人理
5
,
武田 和典
5,6
1大阪大学大学院・臨床哲学
2老人保健施設ニューライフガラシア
3大阪大学大学院
4きのこエスポアール病院
5きのこ老人保健施設
6特養・老健・医療施設ユニットケア研究会
pp.24-30
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900420
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本誌連載「職場のエロス」でおなじみの西川勝氏と,彼の“お師匠さん”である鷲田清一氏の二人は,8月17日朝,盆明けで込み合う新大阪駅を発った。前掲論文の筆者・佐々木健氏が院長をつとめる「きのこエスポアール病院」とその関連施設を見学するためである。ここで設立年度の古い順に「病院⇒一般老健⇒ユニットケア老健⇒グループホーム」と歩いていけば,小規模化へとむかう日本の痴呆ケアの成熟過程を一目で確認することができるのだ。まるで博物館である。
11時前に到着した二人は,昼食をはさんで夕方まで精力的に歩き回っていたが,最期のグループホームのあたりで息切れをしてきた。
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