連載 Words, words, words.─研究にまつわる知識と技法・words 14
コミュニケーションと対話 Communication and Dialogue
江藤 裕之
1
1東北大学大学院国際文化研究科
pp.170-175
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100892
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本シリーズの3年目は「研究にまつわる知識と技法」というテーマで,抽象的な議論よりも,少し役に立つ実践的知識についてお話しできればと考えている。前号では,その手始めとして「読書」について述べてみたが,いかがだっただろうか。本の読み方にもいろいろとあって,情報を得る手段としての読書から,じっくりとものを考えていくための読書までさまざまな方法がある。ただやみくもに本を読めばよいのではなく,目的に合った読み方を選ぶ必要があるようだ。
情報といえば,私たちはいろいろなやり方で情報を収集,選択,分析して,研究だけでなく,日々の生活に活用している。いまでは,インターネットによる情報収集が圧倒的に便利になったが,読書にもそれなりの効用はある。そして,もう1つの昔ながらの情報収集の方法が,人から直接に情報や知識を得ること,つまり人とのコミュニケーションである。そこで,今回はコミュニケーションについて考えてみよう。
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