勉強 3回シリーズ 「痛み」に対する認知行動療法が、身体科各領域で始まっている
第2回 緊張型頭痛への認知行動療法
本谷 亮
1
1福島県立医科大学医療人育成・支援センター/医学部神経精神医学講座
pp.62-66
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100917
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日本人の22.3%が緊張型頭痛に
“頭が痛い”。日常生活で多くの方が経験する非常にありふれた症状です。なかでも、脳や身体の疾患に伴うものではなく、頭全体が締めつけられるような頭痛を緊張型頭痛といいます。首や肩のコリといった身体状況と、さまざまな精神的ストレスが原因と考えられており、代表的な心身症のひとつです。
緊張型頭痛は、慢性頭痛の代表格で、日本人の約22.3%が1年以内に罹患したことがあり、かつそのうちの約3人に1人が生活に支障を感じています*1。痛み自体は強くないこともありますが、長引くことで支障が増えるため、見過ごせません。適切な対策が必要な疾患です。
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