連載 宮子あずさのサイキア=トリップ・51
やっぱり「ねじ式」ですよ
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.100-101
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100054
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皆さんは漫画ってお読みになりますか? 宮子はほとんど読みません。なのにここで漫画について話題にするのは、ほんの数冊、頭から離れない漫画があるからなのです。
まず最初の1冊は業田良家の『自虐の詩』。やくざ者に惚れた幸薄い女性が、ちゃぶ台をひっくり返され続けても彼を慕い、添い遂げる物語です。この本を読んだ私は、幸せは非常に主観的で内面的なものなんだなあ、としみじみ思いました。ちょうど患者さんとの関係で「報われなさ」を感じていた時期だったので、これは本当に泣けましたね。「看護ってなんだぁ」と煮詰まった人には、ぜひ読んでほしいと思います。
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